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第23回妙音講(平成30年4月21日)で上演された葛の葉会の瞽女唄が聴けます。

瞽女唄gozeuta

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第23回 妙音講 平成30年4月21日(土曜日)

唯敬寺 長岡瞽女の瞽女頭・山本ゴイの住まいである大工町(現、日赤町一丁目)の瞽女屋で瞽女本尊弁才天を祭る妙音講が開かれた。その儀式を「瞽女唄ネットワーク」が再現し、平成8年5月、唯敬寺(えいきょうじ)を会場にして50年ぶりに復活した。
 かつて瞽女屋で行われた妙音講は、唯敬寺住職が瞽女頭山本ゴイの先祖を祭る仏壇にお経を上げ、参集の瞽女一同がお参りした。そのあと住職が「瞽女御条目」を読み上げるので、かしこまって聞いた。瞽女御条目には、瞽女の元祖は嵯峨天皇の皇女相模宮姫だとする瞽女縁起や、瞽女の守るべき規約、掟などを書いた式目(条目)が書かれている。それが終わればお斎(とき)となる。お斎には幾番膳も出て、みな順次席に就いて頂いた。
 お斎が終わって一段落すると、今度は紋付を着た山本ゴイや重立(おもだち)の師匠たち四、五人が前に出て三味線を揃えて京唄(地唄)の長唄もの「桜づくし」と「行く春」の二曲を歌い、弁天様に奉納した。それが終れば、若い瞽女達を中心に自慢の瞽女唄を披露し、美声を競った。
御条目朗読 唯敬寺を会場にして復活した今日の妙音講では、「桜づくし」だけを奉納している。この曲は、江戸前期の地唄(上方唄・京唄)の作曲家、演奏家であり、長唄の創始者でもある佐山検校(〜1694)の元禄時代の作と言われている。妙音講が桜の満開の時期に行われるので、この曲が選ばれたようである。多彩多様な桜の名が表現されており、春の盛りを謳歌するめでたい唄である。

妙音講のわかりやすい説明はこちら

「第23回 妙音講」 瞽女唄一覧

演  目 ・ 解  説 出 演 者
瞽女式目
 瞽女の由来と戒律や掟を記した御条目を唯敬寺三条正憲住職が格調高く謳いあげます。瞽女は由緒ある職業で、普通の農民とはちがうのだという職業の自覚を持たせるために作られたといわれています。
朗誦:三条正憲・唯敬寺住職
ご条目朗誦 を聴く
9分25秒 mp3(8.70MB)
京唄 桜づくし
 この妙音講では「桜づくし」のみを奉納しています。この曲は江戸前期の地唄(上方唄・京唄)の演奏家・作曲家で長唄の創始者として江戸で活躍した佐山検校(-1694)の元禄時代の作品です。妙音講が桜の花の咲く頃行われたので、この曲が演奏されたようです。桜づくめの文句で、多様多彩な桜の名前がたくさん出てくるめでたい唄です。
唄:横川恵子・金川真美子
京唄 桜づくし を聴く
19分05秒 mp3(17.4MB)
門付け唄「岩室」
 長岡瞽女が地元の中越地方を旅するときに歌った門付け専用の唄。男女相愛の情を七七七五の口語文で表わした都々逸風の唄。三味線の弦をゆるめ、ジャンコジャンコジャンコと低音の調弦で早めて歌う。文句の中にイヨという合いの手が入るのでイヨ節と称する人もいた。最後の瞽女金子セキさんと中静ミサオさんは、民謡をこの曲節に合わせて門付けに歌うこともした。
唄:須藤鈴子・金川真美子
岩室 を聴く
1分23秒 mp3(1.29MB)
祭文松坂「巡礼おつる―巡礼唄の段」前段・後段
 十郎兵衛夫婦は殿さまの刀を探して旅に出た浪々の身であった。9歳の巡礼おつる は別れた母を探して旅に出るが、偶然母のおゆみのところに立ち寄る。山賊稼業に身 をやつした十郎兵衛夫婦は、親子の名乗りができない。おゆみは目を覚ましたおつる に小判を渡すが、おつるから旅のつらさを聞かされて涙にくれる。
唄:須藤鈴子
巡礼おつる・前段 を聴く
16分33秒 mp3(15.1MB)

唄:金川真美子
巡礼おつる・後段 を聴く
12分10秒 mp3(11.1MB)
発ち唄「鴨緑江節」
 鴨緑江は朝鮮と中国東北部国境を流れる川。鴨緑江節はその川で筏師が歌っていた歌。日本では大正8年から流行、瞽女も唄い、民謡の表看板の一つとなった。替え唄としてめでたいことほぎの唄が多く作られた。唄の途中で「アラ」「ヨイショ」等が入り、最後に「チョイチョイチョイガナチョイチョイ」という合いの手が入る。
唄:横川恵子
鴨緑江節 を聴く
4分23秒 mp3(4.04MB)

 


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