平成3年、瞽女唄ネットワーク結成記念竹下玲子瞽女唄公演を長岡市立劇場小ホールで開催して以来、平成11年まで「瞽女ふたたびの道」と銘打って、県下10〜17会場で竹下玲子越後瞽女唄ツアーを毎年実施しました。他にも瞽女の菩提寺唯敬寺で瞽女妙音講を復活させ、瞽女唄教室を開催し次代にその芸能を伝える努力を率先してこられました。現在も会長として活躍。
公開資料一覧(継続して公開の予定)monographs
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「越後瞽女(えちごごぜ)」
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初心者にも分かり易く著者の論文中で最もコンパクトに越後瞽女全般の生態がまとめられています。
越後の瞽女集団/厳しい年期修業/巡業と歌謡/瞽女の民間信仰
- 「瞽女唄採集余話」
『Penac』No.22より
- 昭和45年来、鈴木昭英氏は、郷土盲人芸道史研究の一環として、長岡瞽女を中心に実地に基づいた総体的な調査に取り組まれました。まだ調査を始めて間のない頃、川端康成が小説『雪国』の取材のため湯沢の高半旅館滞在時、按摩師としてその体を揉んでやった人との偶然の出会いがここに綴られています。
鈴木昭英氏紹介shoei suzuki
瞽女唄ネットワーク会長 鈴木昭英
■プロフィール
鈴木昭英(すずき しょうえい)
1932年 新潟県長岡市生まれ
1961年 大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)
1961年 大谷大学助手
1963年 大阪市立博物館学芸員
1973年 長岡市立科学博物館長
1992年 長岡市郷土史料館長
瞽女唄ネットワーク会長
瞽女文化を顕彰する会理事長
日本宗教民俗学会顧問
日本山岳修験学会顧問
民俗芸能学会評議員
新潟県民俗学会理事
■瞽女関係主要論文・著作
- 「長岡瞽女の組織と生態」、『長岡市立科学博物館研究報告』第7号、1972年。
- 「瞽女の歌本(「をつる」「瞽女口説地震の身の上」)(解題付)」、『長岡郷土史』第11号、長岡郷土史研究会、1972年。
- 「刈羽瞽女」、『長岡市立科学博物館研究報告』第8号、1973年。
- 「瞽女の民間信仰」、『日本民俗学』第85号、1973年。後に『瞽女 信仰と芸能』、高志書院、1996年に再録。
- 「越後瞽女の妙音講」、『まつり通信』151号、まつり同好会、1973年。
- 「越後瞽女組織拾遺」(T三条組瞽女、U土底組・西野島組・田麦組瞽女、V糸魚川瞽女)、『長岡市立科学博物館研究報告』第9号、1974年。
- 「唄と踊りを興行した四郎丸瞽女」、『長岡郷土史』第12号、長岡郷土史研究会、1974年。
- 「越後の瞽女」、『まつり』第26号(特集・信仰と芸能U 越後瞽女)、まつり同好会、1975年。後に『瞽女 信仰と芸能』に再録。
- 「越後瞽女の組織構造」、『昔話研究資料叢書』附録「口承文芸通信」第14号、三弥井書店、1975年。
- 「新飯田瞽女」、『長岡市立科学博物館研究報告』第11号、1976年。
- 『伊平タケ聞き書 越後の瞽女』、松浦孝義・竹田正明との共編著、講談社、1976年。
- 「越後瞽女」、『民話と伝説』第5巻(甲信越・飛騨)、学習研究社、1976年。
- 「聞き書 長岡瞽女」、『長岡市立科学博物館研究報告』第14号、1979年。後に『瞽女 信仰と芸能』に再録。
- 「長岡瞽女唄集」、『長岡市立科学博物館研究報告』第14号、1979年。
- 「小国のごぜさ」、『へんなか』第2号(特集・瞽女の旅)、新潟県小国町「小国芸術村」現地友の会、1988年。
- 「瞽女物語」第1回〜第28回、『瞽女唄ネットワーク通信』創刊号〜39号、瞽女唄ネットワーク、1991年〜2004年。
- 「瞽女の宗教性」、『宗教民俗研究』創刊号、日本宗教民俗学研究会、1991年。後に『瞽女 信仰と芸能』に再録。
- 「遊行芸人瞽女の世界」、『瞽女―盲目の旅芸人』安達浩写真集、京都書院、1992年。
- 「瞽女と芸能」、『仏教芸能と美術』(仏教民俗学大系5)、名著出版、1993年。後に『瞽女 信仰と芸能』に再録。
- 「新津瞽女」、『長岡市立科学博物館研究報告』第29号、1994年。
- 「瞽女のわざと力」、『フォークロア』第3号(特集・女の力)、本阿弥書店、1994年。
- 「聞き書き 高田瞽女」その1〜その4、『長岡市立科学博物館研究報告』第30号、第32号〜第34号、1995年・1997年〜1999年。
- 『瞽女 信仰と芸能』、高志書院、1996年。日本図書館協会選定図書。
- 「瞽女の語り」、岩波講座『日本文学史』第16巻・口承文学1、岩波書店、1997年。
- 「瞽女唄採集余話」、Penac第22号、長岡ペンクラブ、1997年。
- 「瞽女 芸道の軌跡」(1)〜(9)(連載中)、『会報 瞽女』、創刊号〜第4号、第6号〜第8号、第10号、第12号、瞽女文化を顕彰する会、2000年〜2008年。
- 「長岡瞽女―歴史・組織・芸業―」、CD『瞽女うた 長岡瞽女篇』、鈴木昭英監修・潟<^カンパニー、1999年。
- 「瞽女唄・祭文松坂の語り」、『軍記語りと芸能』(軍記文学研究叢書12)、汲古書院、2000年。
- 「小林ハル 瞽女一筋の道」、『瞽女小林ハル―一○三歳の記録』、瞽女文化を顕彰する会編、新潟日報事業社、2003年。
- 「瞽女の出世儀礼」、『環境・地域・心性―民俗学の可能性―』(新潟大学民俗学研究室10周年記念論文集)、岩田書院、2004年。
- 「瞽女の聖性と巫女」、『会報瞽女』第8号、瞽女文化を顕彰する会、2005年。
- 「瞽女の宗教性と巫女」、『巫覡盲僧学会会報』第17号、巫覡盲僧学会、2005年。
- 「信州飯田瞽女の足跡」、『巫覡・盲僧の伝承世界』第3集、三弥井書店、2006年。
- 「越後瞽女銘々伝」(1)〜(連載中)、『瞽女唄ネットワーク通信』第44号〜、瞽女唄ネットワーク、2006年〜。
- 「小林ハルさんの瞽女唄」、DVD『映像でつづる小林ハル渾身の熱唱』、瞽女文化を顕彰する会企画・制作、鈴木昭英監修、2007年。
- 「瞽女の伝説」、『はなす』(シリーズことばの世界 第3巻)、日本口承文芸学会編、三弥井書店、2007年。
- 『越後瞽女(ごぜ)ものがたり 盲目旅芸人の実像』、岩田書院、2009年。
■瞽女関係以外の主要著書
- 「松尾寺と修験道」(『大和松尾寺の歴史と文化』大和郡山市・松尾寺、1977年)
- 『富士・御嶽と中部霊山』1978年、名著出版(編著)
- 「大峯修験道と天川村」(『天川村史』、天川村史編集委員会編、天川村役場、1981年)
- 『修験教団の形成と展開』(修験道歴史民俗論集1、法蔵館、2003年)
- 『熊野本願所史料』(共編著、熊野本願文書研究会、清文堂、2003年)
- 『霊山曼荼羅と修験巫俗』(修験道歴史民俗論集2、法蔵館、2004年)
- 『越後・佐渡の山岳修験』(修験道歴史民俗論集3、法蔵館、2004年)