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新潟県の民話がいっぱい!「はなしの話」

「はなしの話」 mukasi


はなしの話

小国沢 村山ヨシ

111 とんと昔があったげろ、若い衆宿(しょやど)へ村の青年衆が遊びにいっていたと。ほうしたら、あかしがぽかんとけえて、空からどかんとでっけえひつ(櫃(ひつ)・飯のいれもの)が落って来たと。おっかなびっくりふたあけてみたら、中に砂糖(さとう)ぼたもちがどうろはいっていたんだんが、喜んで食ったと。次の晩、前の日いがんかった青年衆が、おらもぼたもちもろうと思うて、若い衆宿へいっていたら、またどかんと音がして、でっけえひつが落って来たと。
 「そら、ぼたもちが落ってきた」
というて、ふたをあけてみたら、一人の婆さまが入っていて、
 「俺がよっべな送ったぼたもちの銭もらい来たじや」
というて、
 「あはは」
とでっけえ口あけて笑うたら、歯がなんもなかったと。はなしだと。いきがすぽーんときれた。


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