本文へスキップ

新潟県の民話がいっぱい!「六部(ろくぶ)と葬式(そうしき)」

「六部(ろくぶ)と葬式(そうしき)」 mukasi


六部(ろくぶ)と葬式(そうしき)

太郎丸 長谷川モト

 むかしあったそうな。六部がびっぼうの家にとめてもろうた。そこの家じゃ、婆さまが死んだろも、葬式の出しようがなかった。爺(じ)さまはおおごとがって、おやに頼みにいこうとして、六部に
 「部屋の中で死んだ婆さまが『爺さいたか』というたら、『おお、いとう』というてくれや」
というて出ていったと。部屋の中で、死んだ婆さまが
 「爺さいたか」
と聞くと、六部は、
 「おお、いとう」
というたと。ほうしたら、婆さまが、
 「爺さまの声じゃないねか」
と聞くんだが、六部はたまげて、体一つで逃げて出たと。あとの爺さまは、六部の置いていった荷物で、葬式終やすことができたと。これでいちがさけた。


■「越後の昔話 名人選」CD(全11枚)の頒布について■

新潟県の民話名人選CD

越後の昔話名人選CD
 平成6年以来「語りつくし越後の昔話」と題して、瞽女唄ネットワークは新潟県下各地にお住いの名人級の語り手による昔話を聞く会を開催してきましたが、その録音テープを元に再編集したCDを販売しております。
 優れた語り手による昔話は聞いて楽しいばかりでなく、民俗学的にも貴重な資料となっております。活字でしか接することが難しくなってきた昔話を、語り伝えられた土地の言葉でたっぷりとご堪能ください。
 越後の昔話名人選CDの内容・お申込み方法は、こちらから

ご感想について

この越後の昔話に関するご感想や類似した昔話をご記憶の方は、「お力添えのメール」で是非お聞かせください。


お勧め瞽女の本
ご購入 Amazon.co.jp







自動表示の宣伝

瞽女唄ネットワーク事務局

〒940-2145
新潟県長岡市青葉台2丁目
14-10 鈴木宏政方
電話 0258-46-8054

【ツイッター(おがた)】
@goze_kuzunoha