本文へスキップ

新潟県の民話がいっぱい!「地蔵様の商(あきな)い」

「地蔵様の商(あきな)い」 mukasi


地蔵様の商(あきな)い

太郎丸 長谷川モト

 あんじょ様(尼僧(あまそう))が托鉢(たくはつ)に行ったと。あんじょ様が、わらっじが切れたんだんがお地蔵様から一足(そく)もろうて、土佐の国から他の国にいこうと思うろも、いっくらあえんでも土佐の国ばっかぐるぐる回っていて、いっこう外へでらんねがだと。ほうしてまたしちゃ、お地蔵様に会ってばっかいたと。通る人に、そのわけをきいてみると、
 「お地蔵様に、わらっじの金やったかい」
地蔵様の商い と聞くだと。
 「やらね」
とあんじょ様がいうと、
 「そっだすけ、同じどこばっかもうているがだ。値段(ねだん)が書かっているすけ、 やればいい」
というんだんが、地蔵様にあやまっておかね払(はら)ってからは、すぐ行こうと思うとこへ行がれた。土佐の国じゃ、お地蔵様が商いしていると。いんなそうらと。


■「越後の昔話 名人選」CD(全11枚)の頒布について■

新潟県の民話名人選CD

越後の昔話名人選CD
 平成6年以来「語りつくし越後の昔話」と題して、瞽女唄ネットワークは新潟県下各地にお住いの名人級の語り手による昔話を聞く会を開催してきましたが、その録音テープを元に再編集したCDを販売しております。
 優れた語り手による昔話は聞いて楽しいばかりでなく、民俗学的にも貴重な資料となっております。活字でしか接することが難しくなってきた昔話を、語り伝えられた土地の言葉でたっぷりとご堪能ください。
 越後の昔話名人選CDの内容・お申込み方法は、こちらから

ご感想について

この越後の昔話に関するご感想や類似した昔話をご記憶の方は、「お力添えのメール」で是非お聞かせください。


お勧め瞽女の本
ご購入 Amazon.co.jp







自動表示の宣伝

瞽女唄ネットワーク事務局

〒940-2145
新潟県長岡市青葉台2丁目
14-10 鈴木宏政方
電話 0258-46-8054

【ツイッター(おがた)】
@goze_kuzunoha