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越後長岡 語りの世界 第二部 「語り」の実演(報告)

「語り」の実演−昔話の部data


昔話の概説

高橋実

長岡は昔話の宝庫である。東山連峰を背後に、日本一の大河信濃川に面した長岡は、多くの昔話の集積地でもあった。ここには、昔話収集家故水沢謙一氏の功績が大きい。氏は勤めの傍ら長岡の各地の語り部を訪ね歩いて100話、200話を語る話者を発掘した。文字を知らない山奥の語り婆さんの語る昔話が遠くドイツのグリム童話と共通していると水沢は言う。世界に共通する昔話が日本にも、そして長岡にも伝わっている。そうした中でも雪国長岡にふさわしい、もっともポピュラーな「猿婿」、雪国らしい「笠地蔵」、農家の茅葺屋根に似合う「ふるやのもり」、寺泊野積の伝説「八百比丘尼」を取り上げてみた。
  → 解説を聞く 3分59秒 mp3(3.66MB)

高橋実/プロフィール

昭和15年生れ。長岡市小国町出身。新潟大学教育学部卒業。新潟県公立学校教員を定年退職。新潟県民俗学会理事、日本昔話学会員。日本近世文学会会員。瞽女唄ネットワーク事務局長。新潟県民話語りグループ連絡協議会事務局長。長岡民話の会顧問。新潟県ことばの会理事。あかつき印刷執筆アドバイザー。高橋実の本棚

昔話公演(長岡民話の会)

演  目 ・ 解  説 出 演 者
八百比丘尼(はっぴゃくびくに)
弥彦神社の祭神天香山命(あまのかぐやまのみこと)が寺泊の野積に上陸したとき、この神に招待された宴席で出された人魚の肉を食べた17歳の娘は、いつまでも年を取らなかった。39回も連れ合いを変えるが、それでも死なず世の無常を感じて、諸国巡礼の旅に出て、若狭の国空引寺裏の洞窟で念仏三昧の日々を過ごすが、八百歳になっても死ねず、それを苦にして自ら命を絶ってしまう。
倉地祐子
語り:倉地祐子
八百比丘尼 を聴く
6分31秒 mp3(5.97MB)
笠地蔵(かさじぞう)
正月が来るというのに、貧しい老夫婦には御馳走を買いに行くおカネがない。作っていた笠を町に売りに行って御馳走を買おうとおじいさんが町に出かけるが、峠の途中で、雪を被った地蔵様が寒そうにしているので、売るつもりだった笠を被せてそのまま家に帰ってしまう。その夜中に大勢の唄声がするので、二人は恐ろしくて震えていたが、翌朝家の座敷に御馳走が山のように積まれていた。
安部昌江
語り:安部昌江
笠地蔵 を聴く
7分21秒 mp3(6.74MB)
猿婿(さるむこ)
山の畑に草取りに行ったおじいさんが、余りの辛さに、この草を取ってくれたものに娘を嫁にやってもよいが、と独り言をいった。それを聞いた猿がたちまち草取りをおやし、後で娘をもらいに行くと言った。猿との約束を気にかけた爺さんは病気になってしまう。3人の娘のうち末娘が猿の嫁になる事を承知して嫁入りする。里帰りの土産に餅を持って行くが…。
鈴木百合子
語り:鈴木百合子
猿婿 を聴く
7分38秒 mp3(7.00MB)
ふるやのもり
秋の夜、爺さんと婆さんがこの世で一番怖いものは何かと話していた。婆さんは狼が怖いというが、爺さんは「ふるやのもり」が一番怖いという。それを屋根裏で聞いていた狼は「ふるやのもり」に恐れをなして逃げ出す。そこに居合わせた馬泥棒が馬が逃げたと勘違いして狼の背中に乗ってしまう。狼の方もそれを恐ろしい「ふるやのもり」と勘違いしてしまい、猿に退治を命じるが…、ふるやのもりは「古屋の漏り」のことだった。
高野フミ
語り:高野フミ
ふるやのもり を聴く
7分04秒 mp3(6.48MB)


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