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野嵜久次氏の所蔵資料「瞽女口説地震の身の上」13です。

瞽女口説地震の身の上 13data


「瞽女口説地震の身の上」13

瞽女口説地震の身の上13
(酒とかけ碁で)寺役を忘れ
居間の柱の状差見れば
様は丸様御存知よりと
紅のついたるかなぶみばかり
門徒寺衆は利欲にふけり
勧化一座に報謝は四、五度
祖師の法事や自坊の法事
畳屋根替え造作普請
嫁を仕付ける続目をすると
後生は二の次まずその事に
旦那集めて身勝手ばかり
奢り相談勧金さべり
法事しまいの話を聞けば
今度法事は時節が悪い
参詣不足でもうけがないと
祖師の法事を商い(らしく)

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「瞽女口説地震の身の上」解説

三条地震と「瞽女口説地震の身の上」
文政11年(1828年)11月12日朝8時ころ、信濃川流域の長岡・三条・燕付近に、マグニチュード6.9の直下型地震が発生しました。震源は栄町芹山付近とされ、被害は信濃川に沿う長さ25キロに及ぶ楕円型の地域で、三条・燕・見附・今町・与板などはほとんど全壊しました。死者1,500人余、全半壊21,000軒余、火災で焼失した家1,200軒余という大きな地震でした。
三条の被害が最も激甚であったことから「三条地震」と呼ばれ、江戸では地震を速報したかわら版が発行されました。この瞽女口説は、この大地震の災害にかんがみて、社会、世相の頽廃ぶりを揶揄、批判したもので、加茂矢立(やたて)新田の里正・斎藤真幸が地震の翌年に書きつづり、瞽女口説として刊行しました。これが諸方に伝わり、手書きして歌い、口ずさむ者もありました。


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