春の瞽女唄公演は、無形文化財小林ハルの瞽女唄を継承した竹下玲子に学んだ「越後瞽女唄・葛の葉会」の春秋年2回の定期公演の春の部です。
ここで紹介する瞽女唄は、平成23年4月24日に長岡の定宿、アトリウム長岡で開催され、「越後瞽女唄・葛の葉会」のメンバーのうち、3名が出演し、祭文松坂「小栗判官照手姫」三段を交替で熱唱しました。
この時、造形大学大学院1年生の金川真美子さんの洒脱な「新保広大寺節」も聞き物の一つです。
この会の出演者は、室橋光枝・横川恵子・金川真美子です。
演 目 ・ 解 説 | 出 演 者 |
---|---|
門付け唄「岩室」 長岡瞽女が中越地方のみに門付けに回る時に唄う。三味線の糸を弛めてザンコザンコと低い音で唄う。イヨーと掛け声が入るので「イヨ節」とも言われる。 |
唄:横川恵子・金川真美子 門付け唄「岩室」 を聴く 1分46秒 mp3(1.62MB) |
瞽女松坂 新しい年の初めを寿ぐ唄。「あらたまの年の初めに筆とりそめてよろずにかきとめる。 |
唄:室橋光技 瞽女松坂 を聴く 3分34秒 mp3(3.27MB) |
祭文松坂「小栗判官照手姫」 毘沙門天の申し子小粟は、相模の豪族横山家の娘照手姫のもとに押婿入りするが横山一族の怒りで毒殺されてしまう。照手は人買いによって美濃青墓の万屋に売られてしまう。小栗は閻魔大王の慈悲によって生き返り、もと妻の照手姫と対面する。 |
唄:金川真美子 化粧と支度 12分38秒 mp3(11.5MB) 唄:室橋光枝 出立ち 1 17分40秒 mp3(16.1MB) 唄:横川恵子 出立ち 2 17分01秒 mp3(15.5MB) |
民謡「新保広大寺」 越後ごぜ達が唄い広めた「新保広大寺節」は、全国にひろまり、江戸時代の五大流行唄の筆頭ともいわれた。 |
唄:金川真美子 新保広大寺 を聴く 3分06秒 mp3(2.84MB) |
出雲節「謎かけ」 二人の掛け合いで唄われる謎掛け。松竹梅とかけてなんと解く、風呂屋の番頭さんと解く。その心。 |
唄:金川真美子・横川恵子 出雲節「謎かけ」 を聴く 4分54秒 mp3(4.88MB) |
発ち唄 伊勢音頭くずし 出発を前に、世話になった瞽女宿の人へお礼代わりに唄う唄。家の繁昌と家族の健康を祈るめでたい歌詞が特徴です。 |
唄:室橋光枝 伊勢音頭くずし を聴く 4分54秒 mp3(4.49MB) |
→「ルポルタージュ 春の瞽女唄公演をきく」続きを読む。