期日:2023年5月21日(日曜日)
会場:アトリウム長岡
長岡市弓町1丁目5-1
開場:13時30分
開演:14時00分(15時30分終演予定)
参加費:1,000円
第17回春の瞽女唄公演のライブ録音をお聴きください。無形文化財・故小林ハル師の瞽女唄継承グループ越後瞽女唄・葛の葉会が語ります。
■今回のメイン演目のご紹介
<八百屋お七―忍びの段―>
1682年天和2年江戸の大火で八百屋の娘お七が焼け出されて、駒込のお寺の門前に仮住まいして、その寺小姓の吉三郎に恋をします。家の普請ができあがり、新宅へ戻るともう吉三郎に合えなくなる。大好きな吉さんに合いたい一心で寺に忍んで行く。…
<柱立て>
太夫と才蔵による滑稽な掛合いの唄です。中世には「千秋(せんず)萬歳」といい、今日の漫才のルーツ。うち「柱立て」では家の柱に宿る神仏名が歌い込まれます。楽しい祝言(しゅくげん)の芸能。
■出演者は室橋光枝・横川恵子・小方理恵です。
演 目 ・ 解 説 | 出 演 者 |
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開会挨拶 瞽女唄ネットワーク事務局長の鈴木宏政が、瞽女唄の内容について簡単な解説をいたします。 |
挨拶:鈴木宏政 解説 を聴く 10分07秒 mp3(9.27MB) |
門付け唄「鹿児島小原節」 花は霧島 たばこは国分 燃えてあがるは、オハラハー 桜島 鹿児島民謡。この唄は、元来日向の安久部落(宮崎県都城市〉から来て、それが伊敷原良に根をおろしてヤッサ節といわれた。大正時代になって、鹿児島の一六という芸妓が歌ったので、一六節ともいわれ、その一門の新橋喜代三がこの歌を鹿児島小原節と改題して昭和9年にポリドールからデビューしたのが大ヒットとなり、全国に流行した、瞽女も盛んに歌った。 |
唄:横川恵子 「鹿児島小原節」 を聴く 2分38秒 mp3(2.42MB) |
祭文松坂「八百屋お七」忍びの段 「八百屋お七」は、江戸本郷の八百屋の娘お七が、天和3年(1683)放火の罪で火あぶりの刑に処せられた。井原西鶴が、その翌々年、浮世草子『好色五人女』にこのお七の事件を取り上げ、これを小説化して町娘のいちずな恋と可憐な娘心を描き出した。お七の悲恋と残酷な処刑の話は、元禄・宝永年間に歌祭文(うたざいもん)になって世に広まり、さらに歌舞伎、浄瑠璃にも取り上げられ、改作が重ねられた。 瞽女唄の「八百屋お七」は、紀海音(きのかいおん)作の浄瑠璃(世話物)の脚本に基づいている。「忍びの段」と「火炙りの段」が物語の山場であるが、「忍びの段」は、偶然、火事で避難した寺で会った小姓の吉三(きちざ)に恋い焦がれ、恋しい吉三に会うため、深夜、駒込寺の学寮に忍びこんで、契りを交わす激しい恋の場面。 |
唄:室橋光枝 忍びの段(一の段) を聴く 15分48秒 mp3(14.4MB) 唄:横川恵子 忍びの段(二の段) を聴く 15分39秒 mp3(14.3MB) 唄:小方理恵 忍びの段(三の段) を聴く 13分41秒 mp3(12.5MB) |
瞽女万歳「柱立て」 太夫と才蔵が掛け合いしながら面白おかしく正月をことほぐ。才蔵の語る駄洒落を太夫がたしなめる。江戸ではやった三河万歳の系統を引く。瞽女がよく歌ったのは、「経文」と「柱立て」。「春は万歳、夏は神楽」といわれ、年の始め、「春語り」などに語って、家の繁栄、商売繁昌を祈った。 |
唄:小方理恵(太夫) 唄:室橋光枝(才蔵) 柱立て を聴く 11分38秒 mp3(10.6MB) |
閉会挨拶 瞽女唄ネットワーク事務局長の鈴木宏政が、瞽女唄について簡単な解説をいたします。 |
挨拶:鈴木宏政 挨拶 を聴く 6分19秒 mp3(5.79MB) |