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第18回妙音講(平成25年5月19日)で上演された葛の葉会の瞽女唄が聴けます。

瞽女唄gozeuta

 >   >   >  第18回長岡瞽女妙音講

唯敬寺妙音講は、瞽女の本尊弁天様の祭りです。毎年瞽女屋敷で旧暦3月7日に行われ、新暦で4月17日に行われました。長岡では終戦の昭和20年まで行われていました。祭りの次第は、読経のあと、御条目の朗誦があり、お斉のあとで、唄の奉納が行われました。
今回の葛の葉会出演者は、室橋光枝・須藤鈴子・横川恵子・金川真美子です。唯敬寺ご住職・三条正憲氏のご条目の朗誦も聞くことができます。
今回初めてご参会の皆様と共に、葛の葉子別れの一部を唱和しました。
妙音講が開かれる唯敬寺(えいきょうじ)は長岡瞽女の瞽女頭(ごぜがしら)・山本ゴイ(五位)の菩提寺で、この縁で唯敬寺を会場に瞽女唄ネットワークが妙音講を復活しました。今年で18年目を迎えることができました。

妙音講のわかりやすい説明はこちら

「第18回 妙音講」 瞽女唄一覧(御条目朗誦付き)

演  目 ・ 解  説 出 演 者
瞽女式目
瞽女の由来と戒律や掟を記した御条目を唯敬寺三条正憲住職が格調高く謳いあげます。瞽女は由緒ある職業で、普通の農民とはちがうのだという職業の自覚を持たせるために作られたといわれています。
朗誦:三条正憲・唯敬寺住職
ご条目朗誦 を聴く
9分37秒 mp3(8.82MB)
京唄 桜づくし
この妙音講では「桜づくし」のみを奉納しています。この曲は江戸前期の地唄(上方唄・京唄)の演奏家・作曲家で長唄の創始者として江戸で活躍した佐山検校(-1694)の元禄時代の作品です。妙音講が桜の花の咲く頃行われたので、この曲が演奏されたようです。桜づくめの文句で、多様多彩な桜の名前がたくさん出てくるめでたい唄です。
唄:横川恵子・金川真美子
京唄 桜づくし を聴く
18分11秒 mp3(16.6MB)
安五郎口説
瞽女口説の真骨頂は心中口説、婚礼口説、祝い口説。安五郎口説は婚礼口説で、ハッピーエンドの物語。台本は長岡瞽女片貝組の渡辺キクさん口演のもの。下総国行徳町(千葉県市川市)の安兵衛の総領息子安五郎は、仲間と伊勢参りした。その後一人で四国八十八ヶ所を巡り、次いで京参りした。そこで旅籠伊勢屋のお文に見初められ、口説かれてついに二人は駆け落ち、安五郎の古里に帰る。両親の歓迎を受け、めでたく祝言を挙げる。お文の口説き方が胸に迫る。これだけ惚れられる男は果報者というべきか。
唄:金川真美子
安五郎口説 を聴く
7分46秒 mp3(7.13MB)
段物「石童丸 一の段・三の段」
石童丸は筑前苅萱の領主加藤左衛門繁氏の子。説経節では「苅萱」の名で知られる五説経のひとつ。繁氏は、無常を感じて、遁世し、高野山に上って苅萱道心を名乗る。父の顔を知らぬ石童丸は、母とともに高野山の父を尋ねるが、女人禁制の山で、母を麓に残して、ひとり山に登り、父に会うが、繁氏は父であることを明かさずに帰してしまう。麓に降りてみれば、母は病死していた。石童丸は決心して再び高野山に上って出家し、刈萱の弟子となる。のち、師弟連れ合って、諸国修行の旅に出て、信濃国善光寺に住む。二人は親子地蔵の化身なのだという。
唄:室橋光枝
一の段 を聴く
24分31秒 mp3(22.4MB)

唄:須藤鈴子
三の段 を聴く
18分05秒 mp3(16.5MB)
(お楽しみ葛の葉合唱団)
唯敬寺ご住職のご発案。妙音講にお集まりの皆さんで、ご存知「葛の葉子別れ」の出だしの部分を歌ってみようという趣向。初めての事なので、うまくご唱和いただけたものか…。和気藹々の雰囲気をお楽しみください。合唱指導は金川真美子先生。
指導:金川真美子
葛の葉子別れ を聴く
12分21秒 mp3(11.3MB)
鴨緑江節
鴨緑江は中国東北部と朝鮮の国境を流れる大河。「鴨緑江節」は、その川で筏師(いかだし)が歌っていた唄。大正7年(1918)満州帰りの梶原華嬢が、浅草公園で歌ったのが、東京での始まりで、それが急速に全国へ広まった。瞽女もこれを歌い、人気を博し、また替え歌も多数作られた。
唄:横川恵子
鴨緑江節 を聴く
4分20秒 mp3(3.98MB)

 


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